12/02/20 03:59:05.86 0 BE:145507722-PLT(12066)
同じ職務命令に3度違反した公務員はクビにする。そんな条例案が、近く始まる大阪府と市の議会に提出される。
大阪維新の会を率いる橋下徹市長が、かねて唱えていたものだ。
「卒業式や入学式で日の丸に向かって立ち、君が代を歌え」という命令も対象になる。
最高裁は先月、同じ命令に従わなかった教職員を停職や減給にした東京都の処分を取り消した。
人の内心にかかわる微妙な問題だと指摘し、いきすぎた制裁に歯止めをかけた。
だが橋下氏は「免職にする前に研修を受けさせ、誓約書を出させる。それでも違反する者は公務員にふさわしくない」として慎重論を押しきった。
憲法が定める思想・良心の自由をどう考えているのだろう。やろうとしているのは、つまりは思想改造ではないか。
君が代をめぐる別の訴訟で、最高裁は今月、さらに注目すべき判決を言い渡している。
東京都の教職員が処分の事前差し止めを求めた裁判だ。
都は起立・斉唱命令の違反者を、まず戒告、2~3度目は減給、4度目以降は停職としてきた。
これについて最高裁は、「式典のたびに処分は繰り返され、重くなる。裁判をして後から取り消しても、意味のある救済と言えない」と述べた。
そして、減給や停職という重大な処分が高い確度で想定されるときは、「処分してはならない」と裁判所が命令できるとした。
司法による行政監視を強めるため、8年前の法改正で差し止め訴訟が整備された。その趣旨にかなう踏み込んだ判断だ。
判決に照らせば、免職は違法として差し止め、あるいは取り消され、慰謝料も認められる可能性がある。出どころは税金だ。
それが、人々が維新の会に求めた府政や市政なのか。
折しも橋下氏は、「特定の政治家を応援する活動に参加したことがあるか」などの質問に答えるよう全職員に「業務命令」を出し、
厳しい批判を浴びた。(>>2-3へ続く)
asahi.com 2012年2月20日(月)付
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