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>>6の続き
では、どうしてこんな現象が起きているのだろうか?
「まずは節約志向の高まりなどを背景に『お得感』や『ぜいたく感』が味わえるからではないでしょうか」。エスビー食品の高井さんはこう説明する。
「濃い」「濃厚」を通じて、より質が高く、深みのある味わいを楽しんでいるというわけだ。
さらに
(1)景気低迷、震災などに伴う閉塞感、空虚感が漂う中で、消費者がより確かな手応えや元気を得ようとしている
(2)秋冬の寒さや節電に対応するための「ホットメニュー」として需要が高まっている
―などもブームを支える理由に挙げている。
味覚追求を巡るメーカーや流通業界の競争激化もあるようだ。
表3.「濃い」「濃厚」などを商品名またはコンセプトにした新製品が増えている
URLリンク(www.nikkei.com)
■ブームの背景に「分かりやすさ」
消費者の嗜好の多様化に対応するため、商品の味は「あっさり」や「濃い」など様々に分化している。
ライト感覚を背景に「あっさり」を打ち出した商品が出ている一方で、その逆の「濃い」味わいを特徴にした商品も増えてきた。
こうした状況下で、特に最近は「濃い」商品の増殖がより目立っているというわけだ。
「素材そのものや五味の微妙なバランスを味わうのはそもそもコストや時間がかかる。だから、コストや時間をかけずに味わうには、味を付加する、
つまり『濃く』するのが効率的で手っ取り早い方法。そんな時代のニーズに合っているのではないでしょうか」。
博報堂研究開発局の中村隆紀主席研究員はこう分析する。
味覚の多様化を巡る過剰競争が進む中で、「濃い」「濃厚」は消費者に分かりやすいし、売り場での違いも打ち出しやすい。
こうした様々な事情を背景に今回のブームが起きているようだ(表4)。
表4. 「濃い」「濃厚」ブームの背景は?
URLリンク(www.nikkei.com)