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>>2の続き
養老氏は中国からの輸入標本の展示に強く反対し、運営からも
手を引いたが、18年ごろまで監修委員として名前を連ねている。
「イベントの会場確保などで助けてもらったことがあり、彼に強く頼まれたから
監修委員を引き受けた。もちろん、金なんかもらっていない」
中国の輸入標本を使ったイベントは当初、日本赤十字社や日本医学会なども後援した。
ところが、高額の入場料や関連グッズの販売など興行的手法に対する主催者側への
批判が大きくなるにつれ、後援を取り下げる団体も相次いだという。
一連の経緯について、日本医学会会長の高久氏は「同展を後援したことに対する
非難の電話が頻繁にあり、情報収集したところ、標本の多くは中国の受刑者で、
国際法に準拠した契約でないことが分かり、監修者及び後援を取り下げた」と文書で回答した。
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【用語解説】人体の不思議展
プラストミックと呼ばれる技術で特殊加工された全身標本や臓器、器官などを展示する企画展。
人体構造への理解を深めるイベントとして人気が高く、平成14年以降、各地で開催され、
主催者側によれば約650万人が来場した。開催中止を求める動きも根強く、フランスでは
最高裁が開催中の展示を中止する判決を下し、米ハワイ州では禁止が法制化されている。
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