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この二十数年間、いくつもの新しい政党ができては消えていった。そんな中、
候補者の大半が国会議員の経験のない新人でありながら大きなブームを巻き起こしたのは92年参院選と93年衆院選の日本新党だけだった。
野田佳彦首相をはじめ民主党では枝野幸男経済産業相や藤村修官房長官、前原誠司政調会長ら、自民党では小池百合子元防衛相…
…と今や日本新党出身者が各党の幹部を務める時代になった。同党を創設した細川護熙元首相の評価は分かれるが、
「政治家総取っ換え」を掲げ、自民党に多かった世襲議員でもない、
旧社会党の主流だった労組出身者でもない新しい人材の受け皿を作った功績は大きかったと思う。
で、橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会はどうかという話である。既存政党への不信感、失望感の強さはあの時以上かもしれない。
中央政界では最近、「今、衆院選をしても得をするのは大阪維新の会だけだ」という声を聞く。橋下氏本人が出馬しなくても大きな支持を得る可能性は高い。
その手法はともかく、橋下氏が唱える首相公選制や2院制の見直し論など、もはや「誰が首相になっても政治は動かない。
政治の仕組みを変えないといけない」という問題意識は私も共感する、と以前本欄で書いた。
だからこそ大阪都構想がどう道州制につながっていくのか、あるいは首相公選制にどう行き着くのか、より具体的な道筋を示してほしいと思う。
もっと重要なのは次期衆院選に300人程度を擁立するという候補者の選び方だ。「維新政治塾」には3000人を超える応募者があったそうだ。
民主党の国会議員も応募したと聞くと情けなくなるばかりだし、入塾を断るのは当然だ。
政治の劣化を食い止めるためにも、応募者の中からぜひ、有能な人材を発掘してほしいと切に願う。(>>2-3へ続く)
毎日新聞 2012年2月15日 東京夕刊
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