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2012年2月14日、中国紙・環球時報(電子版)は米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの「中国の消費者が
パクリ商品を喜んで買わなくなった」を掲載した。中国には“山寨”と呼ばれるパクリ商品が無数に存在して
いるが、最近は消費者の意識に変化が生じている。
会社経営者の劉(リウ)さんはつい先日、1400元(約1万7500円)で米アウトドアブランド・ノースフェイスの
ブーツとシャツを購入した。もちろん正規品だ。コピー商品であれば価格はこの5分の1で済むが、「本物と
偽物では買ったときの満足感が全く違う」と話す。劉さんの月収は1万5000元(約19万5000円)。
中国では今、劉さんのようにコピー商品を買う人は徐々に減ってきている。中国国家品質監督検験検疫総局
(質検総局)が2011年に行った調査によれば、28~35歳の中国人女性のうち95%が「コピー商品のバッグなど
を所持していることを恥ずかしく感じる」と回答。マーケティング大手・米マッキンゼーによる調査でも衣類
や革製品のコピー商品への需要が2008年の31%から15%に下がっていることが明らかになっている。
2010年に中国政府が取り締まったコピー商品の総額は53億3000万元(約663億円)。多くのブランドが中国に
進出する中、コピー商品の氾濫は中国にとって大きなマイナスだが、中国の消費者意識の変化が今後の海外
ブランドの中国への進出や投資を加速させるかもしれない。
ソース:レコードチャイナ
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