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広島県のマツダ工場で平成22年6月、侵入した乗用車が社員を次々にはね、1人が死亡、11人が
重軽傷を負った事件で、殺人罪などに問われている同社の元期間従業員、引寺利明被告(44)の
裁判員裁判が14日、広島地裁(伊名波宏仁裁判長)で開かれ、証人尋問中に引寺被告が証人の
元同僚の男性に向かって怒声を上げるなどし、裁判が中断する場面があった。
これまでの公判で、引寺被告は事件の動機として「マツダの従業員の集団ストーカー行為があった」と
主張。この日は引寺被告の主張について調べるため、引寺被告が「首謀者」と訴えている元同僚の男性の
証人尋問を行った。引寺被告を弁護側の席に座らせ、両脇に3人の刑務官を配置。男性と隔離する形で
行われた。
男性は引寺被告と同社の入社式で出会ったが、特に接点はなかったと証言。「集団ストーカー行為は
なかった。そういう風には見えない」と否定すると、引寺被告が「嘘をつけ」などと大声で怒鳴り、手元に
あったペンを投げつけたため、伊名波裁判長が裁判を中断した。
再開した後も引寺被告は「裁判員からの質問が聞きたい」などと発言した。
ソース
産経新聞 URLリンク(sankei.jp.msn.com)