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福島第1原発2号機の原子炉圧力容器下部の異常な温度上昇の原因は、温度計の故障であることが
ほぼ確実になった。だが、信頼性に不安が残る計器が頼りで、原子炉内の様子を
把握し切れていないことが露呈。「完全安定」には程遠い状況が改めて浮かび上がった。
2号機原子炉には、下部に水をためやすい給水系、中心部にかける炉心スプレー系と呼ばれる
2系統の配管で注水されている。
配管関係の工事のため、1月下旬から2系統の流量バランスの変更を重ねたところ、圧力容器下部に
3つある温度計のうちの1つが温度上昇を示し始めた。
東電は流量変更が原因とみて注水量を増加したところ、いったんは低下傾向をみせたものの再び上昇。
さらなる注水増などの対応に追われたが、結局、東電が「流量変更とはまったく因果関係がなかった。
総合的に分析する仕組みが必要」と釈明するに至った。
今回の事故で、政府と東電が決めた冷温停止状態の条件の1つは、圧力容器下部の温度が
100度以下。東電は、温度計に20度前後の誤差があるとみており、80度以下に保つことが
必要とされてきた。
東電と原子力安全・保安院は「故障」が判明する前から、「原子炉全体は冷やされ、
冷温停止状態は維持できている」と繰り返してきたが、誤った原因推定に基づく対応を
取っていただけに、そうした説明には不信感も生まれかねない。
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