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★民主 東京で生き残れるのは長妻1人 自民 大阪では全滅
<第3極の台頭で既成政党は総崩れ>
小沢一郎が反対を明言した消費税法案。政局が一気に緊迫してきたことから、永田
町では「解散が早まるかも」という声がしきりだ。その場合、カギを握るのはみんなの
党や維新の会などの第3極。特に影響をモロに受けるのが大都市、東京や大阪の既成政
党だ。
みんなの党が維新の会と連携して東京の全選挙区に候補者を立てた場合、民主、自
民はどうなるのか? 選挙分析に定評のある政治評論家・野上忠興氏の予想は衝撃だ。
「とにかく既成政党に対する逆風はすさまじい。民主党候補には“ウソつき”とヤジ
が飛ぶほどです。この逆風は今後どんどん加速していく。既成政党で残れそうなのは、
民主では長妻昭(7区)、自民では石原伸晃(8区)、小池百合子(10区)、平沢勝
栄(17区)、井上信治(25区)くらいでしょう。原発、震災対応のまずさが露呈し
た菅直人(18区)もヘタすると危うい。12区は青木愛と勝負する元職・太田昭宏の
復活に、公明党は全力を注ぐでしょうが、当落線上。もちろん、彼らを押しのけて当選
するのは第3極の候補者です」
長妻、石原、小池、平沢が辛うじて生き残るのも、自分が強いからではない。それ
ぞれ民主・自民の相手候補が弱いため、何とか第3極の追撃をかわせるだろうというこ
とだ。井上は、選挙区が東京の最西端の農村部にあたり、自民の組織力を固めている。
それだけに風の影響を受けにくい。本当に強いのはここくらいだ。
(続く)
(日刊ゲンダイ2012年2月7日掲載)
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