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早稲田大学の今年の大学入試志願者数が、前年から5000人以上も減少したことが分かった。
明治大学が3年連続で私立大トップの座を確実にしたのに対し、ワセダは文系学部で軒並み受験生を減らし、
あわや10万人割れの大惨敗。受験料収入も大幅な減収を余儀なくされる。
かつて志願者数日本一を誇っていた「私学の雄」に一体何が起きているのか。
大学受験情報会社「大学通信」(東京・二番町)が集計した2月8日時点の私立大の志願者数は別表1のとおり。
明大は3月5日締切のセンター試験後期の出願を残すが、この予測値を含めればほぼ昨年並みの数値をキープ。
一方、早大は同2のとおり、文学部を除くすべての文系学部で受験生を減らし、前年比5126人のマイナスとなった。
2009年まで11年連続で志願者数日本一の座に君臨してきた早大は今年の志願者数で3年ぶりに
明大を上回り首位を奪回するとみられていた。ところがふたを開けてみると明大に突き放される結果に。
大学通信の安田賢治ゼネラルマネジャーは、「特に商学部、社会科学部の一般入試で
1000人以上も下げており、ここまで受験者数を減らすのは予想外」と驚きを隠さない。
「今年はセンター試験の平均点が高かったことから、早大など偏差値最上位ランクの私大を併願する“強気”の
出願傾向が予測されていましたが、結果的には、受験生の安全志向、地元志向がさらに強まり、
『前期入試に本命の国立大、後期に地元国立大、抑えに確実に受かる私大』と出願校を分ける傾向が強まったのでは」と分析。
一方で「同じく偏差値トップの慶応大は、今年から導入をやめたセンター試験利用の人数を差し引けば、
ほぼ前年並みを維持しており、早大に課題があるのも事実でしょう」と、早大の大幅受験者減を憂慮する。
>>2へ続く
2012.02.09
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