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『日本/権力構造の謎 上巻』からの引用。 Karel van Wolferen著 1994年
「電通」は、消費者の追及から大企業を庇ったりもする。「電通」のある幹部は、米国の消費者運動
活動家ラルフ・ネーダーを日本に招いた「読売新聞」が、「電通」の警告に応じて、同紙の予定して
いた、ネーダーについての二面抜きの特集記事を小さな記事に分割し、しかも調子を落としたと、ス
ピーチで誇らしげに語った。また同じ頃、「毎日新聞」が、これも「電通」の指示のもとに、消費者
運動についての記事を穏当なものに変えた。
「電通」は、報道媒体に強大な圧力をかけ、「電通」の広告主(クライアント)の名声に傷がつくよ
うな出来事は、報道させないか、報道に手心を加えさせることも出来る。1955年、森永乳業の砒素
入りミルクについてのニュースを電通が統制したケースは有名である。また、1964~1965年には、
大正製薬が製造した風邪薬を飲んでショック死した人々についてのニュースを、「電通」が検閲し、
内容を変えさせた。