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狭山茶の生産者らでつくる埼玉県茶業協会が、自主検査で放射性物質の測定を行った銘柄のうち、
基準値(1キログラム当たり500ベクレル)未満だった銘柄の数値しか公表していない問題で、
協会は昨年11月以降、県から数回にわたってすべての数値を公表するよう要請があったにもかかわらず、
現在も対応を取っていないことが産経新聞の調べで分かった。
県の担当者は公表すべき項目の書式まで作って説得したが、
協会側は「基準値を超えたものは流通していないから示す必要がない」との姿勢を崩していない。
県茶業協会は昨年11月15日、加盟業者のうち県の検査を拒否して自主検査を実施、
基準値以下だった30業者の234銘柄について、製品名と測定値をホームページ(HP)に公開した。
ただ、県が検査したものについては基準値を超えたものも超えないものも全データを公開したのに対し、
協会は「基準値を超えたものはもう店頭販売していない」との理由で、基準値未満のものしか示さなかった。
これでは、基準値を超えた銘柄があったのかどうか消費者は確認できない。
これに対し、県は「消費者に不親切」として昨年11月17日に協会に対して是正を要請。
上田知事も昨年11月25日の定例記者会見で「(協会側の)反応によっては、
何らかの形で強い話(対応)になるかもしれない」と警告。
県はその後も数回にわたって全データの公表を要請した。
しかし、HPの掲載内容に変化が見られないため、県は今年に入って協会に対し、
HPで示すべき内容について書式まで作って提案してみたというが、反応はなかったという。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)