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・「食べログ」から火がついたステルスマーケティング問題。ステマと疑われての炎上を恐れ、
ネット上でのマーケティング中止を検討する広告主が出てきている中、ステマ排除が広告業界の
急務に。「Ameba」でタレントブログを運営、ブログマーケティングを手がけてきたサイバーエージェントは
紹介する商品が提供されたものであると記事中に書く「関係性の明示」徹底を決定した。
「高いタレントのブログだと250万円ぐらいですね」。2年前、広告代理店でタレントブログに
商品を掲載させる仕事に携わっていた男性から、生々しい金額が飛び出す。
「PVによってタレントが4つくらいのランクに分けられていました。最高で250万円、安いと
50万円ぐらいだったと思います。『このタレントはファッションに強い』、『携帯からよく
見られている』など細かい情報が載っている分厚い資料があり、クライアントに見せて
営業していました」
男性はタレントブログ運営会社を通じて、口コミ広告を手がけていた。案件がまとまった
場合、「この商品はブログ運営会社から頂きました」といった文章が記事に掲載されていたが、
「ネットに詳しくない一般の人がそれを読んで『広告』だと分かるかはグレー。ステマと
指摘されても不思議ではない」と苦笑する。
「ある商品が同時期、何も注釈なしに複数のタレントブログで掲載されていたら、ステマの
可能性が非常に高いです」
こうしたステマ問題をユーザーから度々指摘されてきたのが、現在、約1万900人のタレントが
公式ブログを持つ「Ameba」だ。運営会社のサイバーエージェントでは独自にガイドラインを設け
「関係性の明示」をクライアントやタレント事務所に推奨してきた。
しかし、2010年に「ペニーオークション」の体験談を複数タレントが掲載、ネットで炎上した。
サイバーエージェント広報担当者は、「タレント事務所に直接依頼されていたと思われ
こちらでは関与していませんでした。このように明らかに分かるものについては記事を削除
していますが、細かいものは把握しきれないのが実態」と明かす。(>>2-10につづく)
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