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続けて「主婦之友」昭和18年2月号を取って、吉屋信子の連載小説「月から来た男」というのを初めて読んでるところなんだが、
これは凄い。
「食事は、グラン・マザカン裏のアテル・ピエという南仏風のバスク料理を出す、小ぢんまりとした店へ出かけた」
「安南人の若い多くが、仏欄西(‘フランス’のルビあり)の宣教からカソリック信者になっている如く、彼女もまたマリアの像を、その自分の部屋へかけたり、
自分の手編みのレース細工、刺繍の布を、ささやかなその召使部屋のテーブルにかけたりして、若い女の雰囲気のこもった、微笑ましい部屋に作るのだった」
戦時中の日本って、何てキュートでエレガントな国だったんだろう。