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「40歳を過ぎたら、自分のことが分かってきて自分にがっかりしなくなりました」―。タレントの小泉今日子さんが、
以前に読んだインタビュー記事でそう答えていたのがずっと記憶に残っている。気張らず、飾らず40代を生きようとする姿勢に好感を持った
▼「生きていくことにも覚悟ができてきた」とも話している。アイドル時代からさまざまな経験を積み、自らを見つめて至った心境なのか。
四十にして惑わず、論語の「不惑」を地で行くかのよう
▼こちらのほうは40代を熟成のときにしてゆけるのか、まだまだ不安がある。国交正常化から今年が40周年の日中関係のことだ。
近年は、尖閣諸島の領有権問題もあって何かとギスギスする場面が目立つ
▼最近も、日本が尖閣諸島周辺のまだ名前のない島々に命名する動きを見せると、中国側がすぐに反発した。内閣府の昨年の世論調査では、
「中国に親しみを感じる」との回答は4人に1人にとどまっている。日中は双方にとって、袂(たもと)を分かつことのできない一衣帯水のパートナーだろうに…
▼個人の生き方と国同士の交わり。その違いの大きさは百も承知のうえで、小泉さん流の処世にならってみたい。もっと互いを知り、
後でがっかりすることのないよう過度に期待せず、妙に意地の悪い見方もしない
▼そして何より大事なのは、共に生きる「覚悟」をして惑わぬことだ。2012・2・6
北海道新聞
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