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東日本大震災や福島第１原発事故に対応した会議議事録が不作成だった問題で、
当時の官房長官で公文書管理の担当だった枝野幸男経産相が謝罪した。
祥事であり、政治的ダメージとなるはずだが、永田町では「これで枝野氏は『ポスト野田』の有力候補になったのでは」
という逆説的な分析が広まっている。どういうことなのか。
「事務方が出席しており、作られていると思い込んでいた。申し訳ない」
枝野氏は２日の衆院予算委員会で、自らの不作為を謝罪した。
野党はこれに対し、「法律（＝公文書管理法）に明らかに違反している」（公明党の山口那津男代表）などと、
枝野氏の責任を問う声も強まっている。
ただ、民主党非主流派の若手議員は「枝野氏はさらに出世するよ。
『ポスト野田』だ。わが党には『責任は取らない』『不祥事議員が出世する』という悪しき文化があるからね」
と自嘲気味に語った。
確かに、枝野氏は党幹事長として一昨年夏の参院選で大惨敗したのに、昨年１月の内閣改造では官房長官に就任。
野田佳彦内閣の発足で一度は閣外に去ったが、鉢呂吉雄前経産相が辞任すると後釜に収まった。
最近では、問責を受けた一川保夫前防衛相が参院幹事長、山岡賢次前国家公安委員長が副代表という要職に就いている。
野田首相は消費税増税をめぐって、衆院解散・総選挙も辞さない構えだけに、
「民主党の野党転落は濃厚。民主党の首相は野田首相でラストだろう」（自民党中堅）との見方も強いが…。
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