12/02/04 09:52:05.89 0
フィリピン国籍で、日本人の父を持つ神戸市内の兵庫県立高校の女子生徒(19)が今春の卒業に際し、戸籍名とは
別に日ごろ使っている「通称名」を卒業証書に記載するよう希望したが、これまでのところ兵庫県教育委員会が認め
ていない。卒業証書の記載について、国の規定はなく、同様に今春私立高を卒業する生徒の妹(18)は通称名が認
められたという。女子生徒は「大好きな日本でみんなに呼ばれている名前で証書がほしい。なぜ認められないのか」
と困惑している。
姉妹は、フィリピン人の母親が神戸市垂水区の男性と結婚したのを機に5年前に来日。姉は日本語学校を経て県立
高校に入り、妹は公立中に編入後、私立高に進んだ。
2人とも、父親の日本の名字と、カタカナのフィリピンの名前を組み合わせた通称名を学校など日常生活で使用。
外国人登録証明書にも戸籍名とともに併記され、銀行預金や郵便貯金の口座名にも使ってきた。
妹は通称名で私立大学の入試を受けて合格し、今春入学予定。神戸市内の私立高の卒業証書も、通称名が認められ
た。
だが、姉も県立高校に希望を伝えたが、県教委は通称名だけの記載を認めず、戸籍名と通称名との併記を求めたと
いう。
文部科学省によると、卒業証書の様式に規定はなく、「都道府県教委か学校長が何らかの方針を決めているケース
が多いのではないか」とする。
父親によると、県立高校から「卒業証書は公的な証明書として使うこともあるので、通称名では将来、不利益を被
る恐れがある」などと説明を受けたという。
県教委は、現時点で卒業証書の記載名について規定がないため、生徒の希望に即応できないのが現状といい、「学
校と保護者で話し合いを重ねて柔軟に対応したい」とする。
姉妹の父親は「認められる学校とそうでない学校があるのは納得できない。人権の観点からもおかしい」と指摘。
「娘の希望をかなえてやりたい」と訴えている。
ソース 神戸新聞 URLリンク(www.kobe-np.co.jp)