12/02/03 01:56:28.11 l+Ko77Zd0
これは二宮尊徳翁の言葉だが、今も昔もたいして変わらんなと思う
海外移転繰り返す企業の末路や如何に
物の値段や賃金が高いのは、それだけの力があるからである。
それをうまく活用できないで、他の国へ出て行くのは間違っている
二宮尊徳翁は次のように話された。
翁のところに越後から出てきた亀蔵という下僕がいる。
ある日、翁が亀蔵に「越後は良い国だと聞いているが、どうしてそこを離れて、遠国まで出てきたのか」と聞いたところ、
亀蔵は、 いいえ、良い国ではありません。田畑の値段は高く、その割には収益が少ないのです。江戸は大都会ですから、金を稼ぐのは簡単であろうと思って出てきたのです。と答えたとのことである。
翁は、次のように諭したそうである。 その考えは間違っている。越後は、土地が肥沃なところだから食物が豊富にある。
食物が豊富だから、人口も多くなる。人口が多いから田畑を求める人が多くなって高価になる。田畑が高価だから収益率は低下するのである。
それを、収益が少ないという言葉で表している。 しかし、収益は少なくないのだ。
収益が大きいから価格が高くなるのであり、それを、収益が少ないと見て、生国である土地を捨てて、そこから出てきてしまい、
他国を流浪しているのは、大きな誤りである。 もし誤りと判ったならば、その過ちを認めて、すぐに越後に帰るが良い。
越後のように、収穫が多い土地は他にはあまりない。それを、他よりも悪い国だと見たのは誤りであった。