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(>>1のつづき)
外務省は、「日中の中間線の西側で、中国が、資源開発の可能性がある活動を行っていることは、
認識しているが、実際に資源開発を行っているかどうか、断定できる状況にはない。ただ、境界線が
確定しておらず、日中間の合意もない状況で、中国側による一方的な開発は、認められない。
中国政府には、抗議の申し入れを行っている」と話してしています。
現代中国論が専門の横浜市立大学の矢吹晋名誉教授は「中国側のねらいは、資源の確保に
加えて、中間線付近の海域に構造物を造って海軍がそれを守ることで、この海域の実効支配を
拡大していくことにあるとみられる。日本としては、これを機会に、中国の真意を確かめるため
対話を早急に再開する必要がある」と話しています。
沖縄本島から北西に400キロほど離れた日中中間線付近の東シナ海には、天然ガスを
埋蔵したガス田が複数あることが、日本や中国などの調査によって明らかになっていますが、
このうち5か所については、日中両国によってそれぞれ名前がつけられています。5か所の
ガス田は、南から、▽「白樺」(中国名:春暁)、▽「樫」(中国名:天外天)、▽「楠」(中国名:断橋)、
▽「桔梗」(中国名:冷泉)、▽「翌檜」(中国名:龍井)です。このうち、日中中間線より中国側に
位置する「白樺」と「樫」について、中国は平成15年ごろから開発に着手しています。これに対し
日本側は、平成17年に「白樺」や「樫」をはじめ4つのガス田について、中国側に共同開発を
申し入れました。そして、平成20年、日中両政府は「白樺」「翌檜」の南側にある海域の
2か所について共同開発を行うことで合意するとともに、「樫」を含む「東シナ海のほかの海域」に
ついても共同開発に向けて継続して協議を行うことで合意しました。しかし、その後起きた
尖閣諸島沖での漁船の衝突事件の影響もあって、共同開発に向けた具体的な交渉は
ほとんど進んでいません。こうした間にも、中国は単独で「樫」の開発に向けた動きを進めていた
可能性が指摘されています。(以上)