12/01/30 20:08:44.09 0
テレビ朝日『朝まで生テレビ』から橋下市政をテーマに出演の依頼が来ました。もちろん、市長自身も出演されるとのことです。
私は、今述べた通り、そのような議論の場を好ましいと思っていなかったので、相当ためらいました。
でも、「ためらうよりも、一度、直接、話してみよう」と思い、出演することにしました。(中略)
そもそもの疑問は、「大阪を変える」「日本のシステムを改革する」と訴える橋下市長が、
変えた後にどういう社会を創りたいのかがどうしても見えないことです。
番組の中でも橋下氏は、「不連続のチャレンジ」「グレート・リセット」という言葉を再三使われていました。
「今でなくていつやるのか」「待ったなしの改革」と、しきりに変化の緊急性を訴えられます。
変化は当然リスクを伴うことです。しかし、それを質問すると、「じゃ、このままでいいのですか」とおっしゃって、
変化させないことのリスクのほうが大きいことを訴えていました。
もちろん、「このままの社会でいい」とは、今日本にいるほとんどの人が思っていないでしょう。私もです。
とはいえ、既存のシステムを壊した後に、どのような社会ができ上がるのか、市民としては気になるのは当然のことではないでしょうか。
「では、現状のままでいいのですか」と言われ、「いや、そうは思わない」と答えると、「じゃ、代案を示してくださいよ」とさらに言われます。
しかし、精神科医である私にそんなことができるはずもないし、その権利もありません。
私は、「改革はすべてダメ」と言いたいわけではなく、「改革の先の社会の基本的な軸を示してほしい」と言っているのです。
それは、公務員が何人減るとか、塾に行くクーポンが何枚配られるとか、そういうことではありません。「とにかく競争力ありき、
実力者だけが生き残れる社会」なのか、「みんなで痛みを分け合ってでも誰もが安心して暮らせる社会」なのか、そういったことです。
ソース ダイヤモンドオンライン 記事抜粋
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