12/01/30 17:31:15.17 0
>>1の続き
米倉氏を党大会に招くことについて、執行部には昨年暮れから
「ＴＰＰ問題で自民党批判でもされたら目もあてられない」という危機感があった。
民主党政権の交渉参加方針を批判するばかりで、ＴＰＰそのものへの賛否を明確にしていないと批判が高まっていたからだ。
危機回避策はあった。党大会までに「賛成」を明確にすることだ。あるいは党大会に間に合わなくても、
賛成を打ち出す考えを伝え、自民党批判を事前に抑えておくことだ。いずれもできなかったが、
「野党だから仕方ない」と割り切ってしまうのなら、政権の受け皿としての器量も怪しくなる。
民主党は党綱領を持たず、外交・安全保障などの基本政策が確立されていないが、
自民党もできなかった武器輸出三原則の緩和に踏み切った。
ＴＰＰ対応や社会保障と税の一体改革について、自民党は民主党が党内をまとめきれないと踏んでいたふしがある。
民主党は常に意見集約で多くの曖昧さや矛盾点を残しているが、与党になって議論の潮時を徐々に学習しているようにも見える。
一方、野党転落から２年半近くが経過した自民党は「もし与党だったら」という意識が希薄になっていないか。
ＴＰＰ参加に伴う日本農業への影響などの議論は大いに行うべきだが、いつまでも結論を出せなければ責任政党とは呼ばれまい。
一体改革の与野党協議について、国民の８割超が「野党も参加すべきだ」と感じている。
応じる潮時はとっくに迎えているのではないか。（論説委員）
以上