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愛媛県新居浜市は28日、同市別子山の宿泊施設「筏津山荘」や「森林公園ゆらぎの森」などを
管理運営する第3セクター「悠楽技(ゆらぎ)」(社長=佐々木龍市長)が昨年6~9月、家電や
焼却灰など大量の産業廃棄物を民間企業が所有する市内の山林などに不法投棄していたと発表した。
市は廃棄物を回収したが、焼却灰の大半は風雨で流れたとみられ、山林所有者の要請に応じて
環境調査も検討するとしている。
市によると、悠楽技の男性臨時社員2人が、「住友林業」が所有する山中に紙ごみや
プラスチックトレーなどの焼却灰を、市が所有するゆらぎの森敷地内の山中にテレビや
蛍光灯などをそれぞれ投棄した。
昨年11月に市民の通報で発覚。市の調査に、2人は「上司2人の指示で捨てた」とし、
焼却灰の投棄量は軽トラック6台分になると説明。上司の男性取締役(68)と
事業課長(42)は「黙認していた」と話したという。
社員は期間満了で12月に退職。取締役は同28日、「一身上の都合」で退任した。
市は今月、「新年度中に筏津山荘を悠楽技の運営から外す予定で、それまで運営にあたる人材が
いない」との理由で、臨時社員として採用したとしている。事業課長は訓戒処分とした。
悠楽技は旧別子村時代の2001年4月に設立され、従業員は8人。
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