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27日の米ダウ工業株30種平均は続落。昨年10~12月期の米実質成長率が
市場予想に届かず、前日比で100ドルあまり下げる場面があった。
日本の市場関係者の通説に「読売ジャイアンツが勝つと景気が良くなる」というものがある。
東京中心に多くのファンがいる巨人軍が優勝すれば記念セールなど経済効果が大きいとの見方だ。
一方、米国。ニューヨーク(NY)ではいまアメリカンフットボールの地元古豪、ジャイアンツが
4季ぶりに全米一を決めるスーパーボウル(2月5日)進出を決めた話題で持ちきりだ。
スーパーボウルはテレビ視聴率が40%を超える米最大のスポーツイベントで、関連ビジネスも大きい。
巨大都市NYでもグッズ販売など消費の刺激効果が期待される。
市場予想を下回ったとはいえ、昨年10~12月に1年半ぶりの高成長を記録した米経済。
NYジャイアンツが優勝を決め、ウォール街の雰囲気が一段と明るくなればいいのだが、そう簡単ではなさそう。
エコノミストには「足元の成長加速は一時的」(JPモルガン・チェースのマイケル・フェローリ氏)と冷めた指摘が多いのだ。
成長率2・8%のうち7割にあたる1・9ポイントは企業の在庫投資によるもの。
米株価が急落し、経営者心理が冷えた7~9月に在庫を圧縮した反動が出たにすぎない。
在庫投資の寄与がなければ10~12月は1%を下回る低成長だった計算になる。
しかも企業はいったん在庫水準を回復すれば新たにモノを作る必要が薄れるから、「今年前半の生産活動の抑制要因になる」(フェローリ氏)。
欧州危機の影響で民間設備投資が減速していることもあり、米経済は2%前後の低成長に逆戻りするとの見方が支配的だ。
気になるジンクスもある。NYジャイアンツが過去スーパーボウルに登場した4回のうち3回で、
同じ年に歴史的な株価急落が起きているのだ。1987年の「暗黒の月曜日」、2001年の米同時テロ、そして08年のリーマン・ショック。
もちろん科学的根拠はないが、ダウ平均がまさにリーマン破綻後の高値をうかがおうとしている局面だけに、
迷信好きの証券マンの間では不気味がる声が聞かれる。
URLリンク(www.nikkei.com)