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ダフ屋:ネット取引急増で客・売り上げ激減
コンサートやスポーツ観戦の会場でチケットを不正転売する「ダフ屋」。
インターネットオークションで手軽に転売チケットを入手できるため客が激減し、その姿は少なくなったが、
「直取引」の強みを生かしてしぶとく生き残るダフ屋もいる。ダフ屋の今を追った。【遠山和宏】
昨年12月25日夕、福岡市博多区であった人気女性アーティストのクリスマスライブ会場。
開場2時間前から着飾った大勢のファンが詰めかけた。そこに普段着の中年男女5、6人が姿を現した。
「チケット余ってない?」「いい席あるよ」。白い息とともに声をかけ始めた。
若い男性がダフ屋に近づく。あっという間に数人のダフ屋が周囲を取り囲み、交渉の様子は見えなくなった。
会場にいたダフ屋の男性に声を掛けた。同市在住の40代、ダフ屋歴12年。
「昔に比べて厳しくなった。同業者は半分に減った」とため息をついた。
商売を始めた当初は人気歌手のコンサート3日間で200万円以上もうけることもあったが、
ネットオークションが定着した5年ほど前から客は激減。
売り上げは最盛期の3割に減り、稼ぎは生活費を賄う程度になった。
男性によると、携帯電話には約700人の「固定客」の氏名と電話番号を登録。
好きなアーティストやチケット購入額などによって客を分類している。
客から注文があればネットも駆使してチケットを入手し転売。
自分から電話しての営業はしない。「嫌がられてはおしまい」だからだ。
ダフ屋を頼るのは、主に当日にチケットが欲しくなった人やネット取引では
現物が届くか不安な人たち。ニーズは減ったが、なくなりはしないという。
客が要望する席がなければ他のダフ屋に連絡して確保することもある。
男性は「客が喜ぶダフ屋行為に罪悪感はない。ニーズがある限りこの商売はなくならない」
と淡々と話す。自ら暴力団組員と認めたうえで
「ダフ屋行為による利益は少なく、組織への上納はしていない」と話した。
(続く)
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