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東北電力は27日、2012年３月期の連結最終損益が2500億円の赤字（前期は337億円の赤字）になりそうだと発表した。
２期連続の最終赤字で、赤字額は拡大する。東日本大震災の被害を受けた原町火力発電所の修繕費用や
新潟・福島豪雨で被災した29カ所の水力発電所の復旧費用など特別損失が膨らむ。従来予想は開示していなかった。
売上高は前期比５％減の１兆6300億円の見通し。従来予想は未定。
節電の影響に加え、被災した企業の電力需要が戻っていないため、販売電力量が減少する。
営業損益は1700億円の赤字（前期は1146億円の黒字）になりそうだ。従来予想は非開示だった。
東北電は女川原子力発電所に３つ、東通原子力発電所に１つの原発を持っているが
定期検査中を含めすべて停止している。豪雨で水力発電所が被災したこともあり、
火力発電への依存度を高める結果、燃料費が大きく増えるため
赤字に転落する。営業損益の赤字は2009年３月期以来、３期ぶり。
未定だった12年３月期の期末配当は見送り、年間配当はゼロ円（前期実績は50円）にする。
無配は1952年３月期以来60年ぶり。最終損益の赤字額が前期よりも大幅に拡大する見通しになったため。
併せて発表した2011年４～12月期の連結決算は売上高が７％減の１兆1616億円、
最終損益が1677億円の赤字（前年同期は507億円の黒字）だった。販売電力量が減ったほか、
燃料費の負担増が響いた。震災や豪雨関連で特別損失は約906億円計上した。
内訳は震災関連が729億円、豪雨関連が176億円。〔日経ＱＵＩＣＫニュース〕
2012/1/27 16:25
URLﾘﾝｸ(www.nikkei.com)