12/01/27 13:58:42.70 0
>>1の続き
その一環で新型パケット交換が処理するエリアを拡大したのが1月25日未明。
ところがその日の8時26分ころ「輻輳」と呼ばれるネットワークの混雑が発生した。
さらにネットワークの自動規制により、パケットにとどまらず音声サービスまでが一部の地域で利用しづらくなる。
10時56分ころから従来のパケット交換機に戻したことで混雑解消に向かい、13時8分にようやく回復した。
NTTドコモでは、スマホユーザーの増大に対し「同時接続数」を重視したネットワーク構成を構築していた。
iモードではユーザーはウェブ閲覧やアプリを使っているときだけネットにつながり、使わないときはネットから切断された状態になる。
しかしスマホは常にネットワークに接続した状態。
このためiモード機に適したパケット交換機から、スマホの常時接続に耐えられる新型パケット交換機に切り替えを進めていた。
ドコモとしては「鳴り物入りで入れた交換機」(岩崎文夫取締役常務執行役員)であり、スマホ時代にマッチした最新の技術を投入したはずだった。
だが、ここに大きな落とし穴があった。
昨今、スマホユーザーには無料通話を楽しめる「VoIP」やチャットができるコミュニケーション系アプリが人気となっている。
これらのアプリは、ユーザーが使用していないときも「制御信号」を断続的にやり取りし、端末がデータを送受信し続ける。
ドコモのスマホのほとんどが採用している「AndroidOS」は、それだけなら制御信号を28分に1回発生させるだけで済むが、
コミュニケーション系のアプリは3~5分に1回の割合で通信を発生させる。
NTTドコモは制御信号量を1時間あたり1200万と推定し、新型パケット交換機では1410万を処理できる能力で設計していた。
しかし実際は1650万の制御信号が発生。新型パケット交換機は能力を上回る制御信号を処理できず、音声通話にまで及ぶトラブルとなってしまった。
>>3以降に続く