12/01/27 23:37:41.11 9ghb7Ez50
>>933
その論文ちゃんと読まないとわからんと思ってわざわざ600円払って読んだ。
甲状腺腫で陽性と判断した基準について、Material and Methodsに、
”Nodules more than 5 mm in diameter were considered to be “positive”.”
と書いてある。つまり、径5mm以上を陽性として判断したということ。
” In Nagasaki, oniy four cases showed goiter (1.6%) and two cases (0.8%)
had cystic degeneration and single thyroid cyst.”
つまり、長崎では4例(1.6%)のみが甲状腺腫であり、2例(0.8%)が嚢胞の変性あるいは
単一の甲状腺嚢胞を認めた。
これを今年の福島のデータと比較してみると、
長崎の学童(7-14歳) n=250 5mm以上の甲状腺腫または結節または嚢胞 6/250=2.4%
福島の学童(0-18歳) n=2622 5mm以上の結節と20mm以上の嚢胞あわせて 26/2622=0.7%
Gomel(ベラルーシ:11-17歳) n=19654 5mm以上の甲状腺腫または結節 3011/19654=15.3%
ちなみにGomelの甲状腺癌は39例(0.2%)だった。
Gomelは2000年のデータなので、チェルノブイリ事故後15年ということになる。
つまり、福島は30%超っていう騒ぎ方は、甲状腺腫の閾値を敢えて下げて過大評価している。
もちろんこれで10年後の福島の学童が安全ということは言えない。むしろリスクは高いのだから、
継続した調査は必要。だが、今年のデータだけ比べて福島でしこりが~という騒ぎ方は
科学的でないし、扇情的であると言わざるを得ない。