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まきを背負って本を読むおなじみの二宮金次郎(尊徳)像。戦前に全国の小学校に建立されたが、
老朽化などに伴い各地で撤去が進む。大津市の小学校でも3カ所で破損が見つかったが、「児童の
教育方針にそぐわない」との意見もあり、市教委は補修に難色を示す。受難の時代を迎えた金次郎像
だが、質素倹約や勤勉の精神を伝えると再評価する動きも一方である。
大津市立下阪本小では昨夏、玄関前の像が倒れ、撤去した。地元自治連合会が復元を申し出たが、
学校側と協議して復元するものの校長室への“隠居”が決まった。教諭の一人は「努力を尊ぶ姿勢は
受け継ぎたいが、子どもが働く姿を勧めることはできない」と話す。昨年12月の復元像の除幕式では、
卒業生のお年寄りから「子どもたちの前から消えるのは寂しい」と惜しむ声が漏れた。また、
長等小では職員室前の戸棚に頭部だけが置かれている。壊れた理由は不明で、補修の予定はないという。
市教委の調べでは、かつて多くの市立小にあったはずの像も、37校のうち現在残るのは9校。
銅像は戦時に供出され、残った石像も70年代のベビーブームに伴う校舎の建て替えで大半が撤去
されたらしい。担当者は「戦時教育の名残という指摘や『歩いて本を読むのは危険』という保護者の
声もあり、補修に公費を充てるのは難しい」と話す。
金次郎の生家に隣接する尊徳記念館(神奈川県小田原市)によると、全国的にも同様の傾向は
進んでいる。一方で、同市や東京都の小学校では像を再興する動きもある。神奈川県土地家屋調査士会は
10年、同県内の公立小約860校を調べ、残存する金次郎像145体を冊子にまとめて紹介。また、
小田原市教委は05年、金次郎の遺徳を伝える物語を作り、児童らに配った。
(>>2-に続く)
▽毎日新聞
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