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長崎県西海市の2女性殺害事件で、遺族の山下誠さん(58)が24日、
事件の経緯や心境などを記した文書を弁護士を通じて公表した。
殺人容疑などで逮捕された筒井郷太容疑者(27)(三重県桑名市霞町1)の
三女に対するストーカー行為について、警察に繰り返し被害を訴えながら、
取り合ってもらえなかった様子が詳細に記されており、その対応について、
「『なぜ』と思うことは山ほどある」と不満を募らせている。
文書によると、山下さんは昨年12月9日午前1時半頃、千葉県習志野市の
三女のマンションにいたところ、筒井容疑者と見られる人物が部屋のチャイムを
何度も鳴らしたり、ベランダ付近をがんがんたたいたりしたため、県警習志野署に通報。
駆け付けた署員4人に対して「捕まえてくれ」と訴えたが、「顔を確認したのか」「逮捕できない」と言われた。
さらに、同13日には、マンション付近にいる筒井容疑者を何度も目撃。同署の刑事に
「早く捕まえてくれ」と訴えたが、「書類がそろっていないので逮捕はできない」と断られたという。
また、11月には筒井容疑者から三女の同級生や同僚らに対し脅迫メールが送られたため、
山下さんは長崎県警西海署と習志野署、筒井容疑者の実家がある三重県警桑名署に相談。
しかし、「メールを受けた人の住所地の署に相談して」などと具体的な対応をしてもらえず、
「どこの警察署も助けてくれない」と絶望的な気持ちになったとしている。
山下さんは「疑問に一つ一つ真摯に回答し、説明することを警察に望んでいる」としている。
◆長崎県西海市の2女性殺害事件=昨年12月16日、山下さんの母の久江さん(77)と
妻の美都子さん(56)が、自宅で腹や背中などを包丁で刺され、殺害された。
長崎県警は翌日、筒井容疑者を逮捕。山下さんは三女が筒井容疑者から
暴行やストーカー行為を受けていることを長崎、千葉県警などに相談し、12月12日に
習志野署に傷害の被害届を出していたが、千葉県警が逮捕状を取ったのは事件翌日の17日だった。
(2012年1月25日17時40分 読売新聞)
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