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東京電力福島第1原発事故後、東電の人材流出が深刻化している。
昨年末までの退職者は、約330人に達した模様で、事故後は例年の
3倍程度のペースで辞めていっているという。優秀な若手が見切りをつけたり、
ヘッドハンティングされて転出したりするケースもあるようだ。
退職者の年齢層は29歳以下が約半数を占め、中には昨春採用の新卒者も含まれる。
東電では「震災以降、(退職者が)例年の3倍程度のペース」(広報部)と話す。
退職理由については「公開していない」(同)とするが、同社関係者によると、
年収のカットや将来への不安、優秀な技術系社員が
ヘッドハンティングで移っていくケースもあるという。
東電では賠償資金などを捻出するためリストラを徹底させている。
管理職で約25%、一般社員で約20%の年収カットを実施し、
13年度末までに本社で3600人、グループ全体で約7400人を削減する予定。
定期採用も12年春に続き13年春も見送る方針を決め、14年春の見通しも立っていない。
東電内からは「定期採用が見送られるなか、若手を中心とした計画外の
人材流出が続けば、内部崩壊しかねない」(別の関係者)と危ぶむ声も出ている。
2012.01.25
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