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関東地方の一部で23日夜、大気中の放射線量が一時的に上昇する現象が起きた。専門家によると、
東京電力福島第1原発由来ではなく自然界の放射性物質ラドンが、深夜の降雪で地上に落ちたとみられる。
東京都や埼玉県によると、23日夜の放射線量は最大で▽東京都小平市0.112マイクロシーベルト
(午後11時~24日午前0時)▽新宿区0.0926マイクロシーベルト(同)▽江戸川区0.179マイクロシーベルト(午後10~11時)
▽さいたま市0.093マイクロシーベルト(同)--など。ほとんど健康に影響しない数値だが、いずれも通常より2~3倍高かった。
原因について名古屋大の山澤弘実教授(エネルギー環境工学)は「自然界のラドンが別の放射性物質に変化し、雪や雨に乗って降下した」と見る。
ラドンは、土の中などにある放射性物質ラジウムの原子核が崩壊してできる。ラドンの原子核はさらに崩壊し、鉛214やビスマス214などになる。
山澤教授は「気象庁のデータを見ると、線量上昇と降雨や降雪が強まったのがほぼ同時。
やんで1~2時間後は線量が高かったが、鉛やビスマスが半減期(20~27分)を迎え、線量が下がっていった」と分析する。
23日夕方から夜にかけ、関東地方は西~北西の風が吹いており、大陸から運ばれたラドンの影響も考えられるという。
埼玉県の担当者も山澤教授と同様の見方だ。
同時刻の福島市の線量に目立った変化はなかった。東電は「(福島第1原発の)プラントに異常はない」としている。
一方、福島市では今月2~3日と15~16日、地表に落ちる放射性セシウムの濃度が1平方メートル当たり
190~430ベクレルと普段より数倍高い現象が見られたが、
福島県の担当者は「地表から風で舞い上がったセシウムの影響だろう」としている。【斎藤広子、奥山智己】
ソース 毎日新聞 1月25日(水)0時28分配信
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