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自民党大阪府連会長の竹本直一衆院議員は21日、取材に応じ、府連所属の地方議員や党員が地域政党
「大阪維新の会」にも籍を置く二重党籍について「容認することもありうる」と述べ、従来姿勢から転換した。
維新とは昨年の大阪ダブル選で対立したが、維新が次期衆院選で候補者擁立の動きを見せていることから
融和姿勢に転じる。府内の選挙区で“刺客”を擁立される事態を回避する狙いがあるとみられる。
ただ、維新幹事長の松井一郎大阪府知事は「維新に籍を置きたいなら、自民から抜けるのが筋」とコメント。
自民との選挙協力については「大阪都構想の実現にどれだけ協力したかを見極める」と従来の姿勢を崩していない。
維新代表の橋下徹大阪市長は、国政政党が都構想実現に協力しなければ「近畿一円で候補者を立てる」としており、
組織強化に向け、府議の地元選挙区などで支部設立を検討中。もともと維新府議の大半は自民からの転籍組で、
自民支部から維新支部へ党員が流出する可能性が高まっている。
これまで自民府連は維新を支援する党員に対して厳しい処分を行ってきた。府連は2010年9月、自民党籍のまま
翌年の統一地方選に向けて自民の対立候補の擁立作業を進めた維新府議ら45人を「反党行為」として離党勧告処分。
昨年8月には統一選で維新候補者を支援したとして、自民の茨木市議らに離党勧告処分を下し、いずれも離党している。
竹本氏は「地域政党と国政政党は異なる。維新を支援したからといっていちいち目くじらを立てなくてもいいという
考え方もある」と述べ、従来の府連の姿勢を転換した。ただ、府連内では「自民の存在意義が問われる」と反発する
声もあり、今後、府連各支部で二重党籍の適否について党員から意見を聞く方針。
二重党籍を容認する背景には、維新との対決色を薄め、衆院の解散総選挙での正面衝突を回避したい思惑がのぞく。
また、人気の高い維新側に議員や党員、支持層が流出するのを食い止める狙いもある。ただ維新幹部は
「自民の支持離れの流れが変わることはない」と冷ややかにみている。
自民大阪府連、維新と「二重党籍」容認も 会長が表明 :日本経済新聞
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