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★バラマキ野田内閣の「社会保障と税の一体改革」素案骨子は「毒まんじゅう」 1
学習院大学教授・鈴木亘のブログ 2011/12/15(木) 午後 4:28
野田政権が進める「社会保障と税の一体改革」は、いよいよ明日16日にも、社会保障分野の素案骨子が
とりまとめられるという大詰めを迎えた。しかしながら、バラマキ色が一層強くなった現在調整中の
素案をみると、まさに「毒まんじゅう」としか表現しようがない内容である。
つまり、低所得者に対する年金加算、低所得者の医療・介護保険料の軽減、年金の受給資格期間の短縮
(25年→10年)、子育て支援など、国民にとって口当たりの良い「甘~い味付け」の項目が並ぶが、
これをひとたび食べたが最後、この後、国民はいくら請求されるかわからない。
まず、消費税5%引き上げをすぐに請求される。しかし、この引き上げで得られる財源は、既に
バラマキを含めて使い道が決まっているので、右から左へ消えるだけのことである。野田総理の言う
「将来も維持可能な社会保障制度にする」ことなど全く望み得ない。
当然、高齢者3経費の赤字として生じていた年間10兆円の穴をほとんど埋められないから、また、すぐに
財源が足りないとして、再度5%の消費税引き上げと言いだすことになるだろう。
さらに、社会保障関係費は、高齢化の急速な進展により、年間1.3兆円ほど「自然増」として増えている。
2年間で消費税1%分以上の財源が必要になるから、今後10年もたたずに、また別途5%引き上げが
必要になる。しかも、これで終わりではない。この高齢化と消費増税のイタチゴッコは、少なくとも
今後30~40年は続くのである。
そして、今後の消費税引き上げは、「社会保障目的税」となるから、「社会保障関係費が不足し、
赤字が発生しているから」として、今後の第二弾、第三弾、第四弾の消費税引き上げの名目も立ちやすい。
その意味で、今回の「社会保障と税の一体改革」は、この後どんどん行われる増税路線に踏み出すための
最初の一里塚に過ぎないのである。
国民は、一体改革素案の甘い罠に惑わされることなく、この「ぼったくりバー」と言うべき「連続消費増税路線」
へ踏み出すべきかどうか、十分に認識・熟慮して、毒まんじゅうを食べるべきかどうか考えなければならない。
(中略)