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年が明けてもくすぶり続けるユーロ危機。世界のマーケットが欧州の動向を固唾をのんで見守っている。
世界経済に不透明感が漂う中、“ミスター円”こと榊原英資氏（元財務官）が世界経済の行方を大胆に先読みした
「『通貨』で読み解く世界同時恐慌」（アスコム刊）を上梓し、話題になっている。
榊原氏といえば、２０１０年に出版した「世界同時不況がすでに始っている！」で「１ドル＝７０円台前半になるだろう」と指摘。
ドル円相場は一時、１ドル＝７５円台を記録し、“予言”が現実となりつつある。
新著では、２０１２年は「世界同時不況」から一歩進んだ「世界同時恐慌」の段階に入ると警鐘を鳴らしている。
世界経済の中心が米国から中国に移行しつつある中、欧州発の“第２のリーマン・ショック”が起き、１ドル＝６０円台に突入するとしている。
本書では、通貨とは何か、なぜ為替は変動するのか、市場介入とはどのようなものかなども分かりやすく解説している。
また、１ドル＝６０円時代への処方箋も提示。政府に対し、「円高は日本の国益」を前提にした“攻めの戦略”への転換を求めている。
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