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★【閣僚アキレス腱】田中防衛相、ホントは農業の専門家！妻から“愛のムチ”？
「ありゃー、やっちまったよ」
民主党幹部は天を仰ぎ嘆息した。田中直紀防衛相（７１）は１５日、ＮＨＫの番組に
出演して、本来、秘密事項である日米両政府の協議内容をベラベラ得意げに話し、米軍
普天間飛行場の代替施設を年内に着工したい考えを暴露。さらに、自衛隊の海外での武
器使用基準緩和と「武器輸出三原則」緩和を混同するなど「素人」ぶりを露呈した。
今回の防衛相交代は、「私は防衛の素人」と公言し、不適切な言動を繰り返した一川
保夫前防衛相の問責可決を受けたのもの。それだけに、野田佳彦首相は慎重に人選を進
めたはずだった。
衆参当選６回２３年の議員経験と、かつて参院外交防衛委員長を務めたことは、永田
町的には有資格者だが、野田首相はさらに、（１）輿石東幹事長の『参院の閣僚枠』と
いうこだわりを重視（２）小沢一郎元代表のグループで、田中真紀子元外相の夫である
田中氏を起用することで、小沢、真紀子両氏に配慮した－とされる。
「岡田克也副総理に次ぐ目玉閣僚のはずだったが、通常国会召集（２４日予定）前か
らの舌禍炸裂で、野田首相も大慌てのようだ」（官邸周辺）
ただ、この人事に最初から不安を抱いていた人たちもいた。
沖縄県の仲井真弘多知事は「真紀子さんはよく知っている。そのご主人？ 沖縄には
なじみがない人」とそっけなかった。自民党の石原伸晃幹事長も「防衛のエキスパート
ではない」と切り捨てた。そして、肝心の真紀子氏も「大変ですね。厳しいポスト」と
周囲にもらしていたという。
もともと、田中氏は「田中直紀」という本名より、「田中真紀子の夫」「田中角栄の
娘婿」の方が通りがいい。存在感抜群の妻と義父の陰に隠れた政治家だった。
(続く)
■ソース(夕刊フジ)
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