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★中印 国境問題で対話の新枠組み
中国とインドはヒマラヤ山脈沿いの国境線の画定について話し合う会合を開き、
新たに局長級の対話の枠組みを作って、国境地帯での不測の事態に備えることなどで合意しました。
中国の戴秉国国務委員とインドのシブシャンカール・メノン国家安全保障顧問は、
１７日までの２日間、ニューデリーで会談し、国境線の画定について協議しました。
会談で両国は、国境地帯に展開する部隊の間で不測の事態が生じないよう連絡を緊密にするため、
新たに局長級の定期的な対話の枠組みを作ることで合意しました。
中国とインドは、１９６２年にヒマラヤ山脈沿いの国境線などを巡って
武力衝突し関係が冷え込みましたが、２００３年からは国境線の画定について話し合う
閣僚レベルの会合を継続して開いています。新たに設置された枠組みは、
さらなる信頼関係の構築を図るもので、政治的な摩擦を減らして両国間の貿易の拡大に
つながるものとして期待されています。
また、中国としては、チベット亡命政府が拠点を置くインドとの関係を良好にし、
チベットの独立を目指す勢力に圧力をかけるとともに、ことし秋に共産党指導部の
大幅な世代交代を控えていることから、周辺国との安定した関係を保つねらいもあるものとみられます。
NHK URLﾘﾝｸ(www3.nhk.or.jp)