12/01/10 09:22:45.51 0
注意欠陥多動性障害(ADHD)やアスペルガー症候群(AS)などの発達障害に苦しむ大人が増えている。
障害のために仕事に支障をきたし、ひきこもってしまう人も少なくない。
発達障害者支援法の成立から7年。行政の取り組みは遅れがちだが、
障害を持つ人たちが自助努力で立ち向かう動きも出てきた。
「イージーミスが多すぎる。君に営業はできない」。
都内に住む20代の男性は昨年夏、上司にこう指摘され、しばらくして会社を辞めた。
旅行会社の営業マン。まじめで人当たりもいいが、段取りや整理が下手。
細かい連絡を忘れてしまう。添乗員として随行した先で、用意する弁当の数が変更になったのに
業者への連絡を忘れてしまい、トラブルになったこともあった。
まだ、きちんとした診断は出ていない。再就職への意欲もあるが、「サービス業はもう無理だと思う」という。
発達障害は従来、子供のものとされてきた。だが近年、ひきこもりや鬱病、
子供への虐待などの2次障害が表れ、初めて受診する大人の患者が多い。
計31万部のベストセラー『発達障害に気づかない大人たち』シリーズ(祥伝社新書)の著者、
心療内科医で福島学院大の星野仁彦(よしひこ)教授は「私のクリニックに来る患者さんは2次障害が深刻な状態。
復帰するのは容易ではない」と話す。
星野教授の調査では、外来を受診した成人のADHDとASの患者130人のうち、
2次障害がない人はわずか13人。専門医が少ないため、発達障害を見抜けず、
2次障害だけの治療を受けた結果、再発、長期化する傾向にある。
冒頭の男性のようなケースでも、「まずは自分で発達障害を認識し、診断を受ける。
そのうえで長所と短所を把握し、サポートしてくれる人を見つけることが大切」と星野教授は言う。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)