12/01/09 03:58:08.60 0
(>>1のつづき)
◇先見えぬ不安
「うみがめのたまご」は、千葉市から宮崎県綾町に避難した古田ひろみさん(43)ら3家族で発足した。
関東からの自主避難者が中心で、これまで25回交流会を開いたが、こうしたグループは九州では少なく、
他県への避難者を含め参加者が増え続けてきた。
会によると、昨年10月の集計では、参加者のうち移住を決めた家族は24▽長期避難16▽夏休みなどの
一時避難16▽移住予定7▽移住検討中7。昨年秋以降、移住についての相談が急速に増えたといい、
母親は30~40代が多く、子どもは未就学児がほとんどだ。
避難の長期化で離ればなれの生活をいつまで続けるのか悩む家族は多く、離婚を考えている夫婦も少なく
ないという。
千葉県から震災直後に母が住む宮崎市に長男(1)と避難した渋木あけみさん(39)は、息子の成長が著しい
時期に夫と離れることが不安だった。近所の男性の後ろ姿を見て、息子が「パパ」と戸惑った表情を見せる
ことがある。あけみさんは「すごく父親を求めている。家族そろった当たり前の生活がしたい」と言い、
夫の猛さん(41)も「子どもの成長をそばで見守りたい」と仕事を辞め、2月に宮崎に移住することを決めた。
代表の古田さんは「宮崎での生活を楽しみ始めた人がいる一方、家族の今後について悩んで精神的に追い詰め
られる人もいる。原発事故からもうすぐ10カ月。多くの避難者が岐路に立たされている」と話している。
(おわり)