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★小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
● ハルマゲドンと「グレートリセット」という願望
オウムの時代に限らず、わたくしども日本人は、一貫して、極端な結末に惹かれる傾向を持っている。
オウムの終末思想はもとより、一億総決起、一億総懺悔などといったスローガンは、いずれも、
カタチを変えた終末思想だ。
12月の28日の新聞を読むと、橋下徹大阪市長が、その施政方針演説の中で、
「グレート・リセット」ということを言っている。
気持ちはわかるが、ここで述べられているあれこれは、石橋湛山が言ったところの
「根本病患者」の症状そのものに見える。
オウムの言っていたハルマゲドンは、終末思想である以上に、
自分たちが世界の根本を組み替えるという、グレート・リセットを含んでいた。
そういう意味で、しつこいようだが、私は、大阪市が進めようとしている改革に、懸念を抱いている。
年末に大掃除を経験した人はわかっているはずだ。部屋は、少しずつ片付けるものだ。
手をつけられるところから、順を追って片付けて行かないと仕事はうまく進まない。
カビ取り剤をスプレーする前には、あらかじめ近くにある金魚鉢を避難させておかないといけない。
でないと、金魚は死んでしまう。
「いっそ、すっきりしていいじゃないか」と、そういう考え方をする人間は、掃除をしてはいけない。
浪花の金魚のために、声を大にしてそう言っておきたい。
日経ビジネスオンラインから一部抜粋 URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
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