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★消費増税 与野党協議拒否 自民党内に異論
消費増税に関する与野党協議を拒否する自民党の谷垣禎一総裁らの姿勢に対し、同党
内から「党の主張と辻褄（つじつま）が合わない」との異論が出始めている。ほかの野
党では協議参加を表明するところもあり、自民党内で谷垣氏らへの不満がさらに拡大す
れば、協議が実現する可能性もありそうだ。
谷垣氏は五日、自民党本部での仕事始めで「前回衆院選で、野田佳彦首相は『（衆院
議員として四年間の）任期中に消費税を上げる必要はない』と言った。（消費増税を）
を提起する資格はない」と指摘。石原伸晃幹事長も同日の記者会見で「（民主党内で）
消費税に反対する百四十人を除名すれば応じるが、今は協議する状況にない」と強調し
た。
自民党執行部としては、協議拒否を貫くことで野田政権との対決構図を明確にし、早
期の衆院解散・総選挙に追い込む流れに持って行きたい考えだ。
だが、党内では「自民党も同じテーブルで議論すべきだ」（森喜朗元首相）と与野党
協議に応じるよう求める声が、徐々に広がっている。これは、自民党が二〇一〇年参院
選で、消費税率の１０％への引き上げを含む税制抜本改革を公約しているため。党とし
て消費増税を公約しながら、消費増税に関する協議には応じないのは「矛盾している」
（党幹部）という理屈だ。
五日の党役員会でも、出席者から「国民に分かりやすく説明すべきだ」と谷垣氏らに
注文がついた。
(続く)
■ソース(東京新聞)（古田哲也）
URLﾘﾝｸ(www.tokyo-np.co.jp)