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筆者はこれまで、ドル高修正の象徴として、いずれ「1ドル=50円時代」が到来すると予告してきたが、
2012年にはその数字がいよいよ現実のものとなっていくだろう。
1ドル70円を割れば一気に加速がつき、60円を割って50円へと向かう。
その時、名実ともに、完全に、ドルは基軸通貨でなくなる。
たとえて言えば、バスタブの栓を抜くと最初はゆっくりと水が減っていくが、
最後に「しゅるん」と音を立てて消えていく。その「しゅるん」の瞬間ドルの完全な落日がやってくる。
EUもアメリカも破綻は避けられない。リーマン・ショックは金融恐慌を引き起こし、
それを食い止めようとして財政が出動した。そのことで財政恐慌が起こり、
それがまた金融恐慌をもたらすこうした金融恐慌と財政恐慌の無限ループが垣間見えたのが11年で、
それが本格化するのが12年である。
ちなみに、日本が世界最大の債権国、アメリカが最大の債務国であるのに対し、
ユーロ圏全体で見ると債務、債権はほぼバランスが取れている。
とすれば、ユーロが今後も存続していると仮定して、円とドルの間にユーロが位置するのが適当であり、
1ドル=50円時代における円の対ユーロレートは70円台ぐらいになっていくと思われる。
※SAPIO2012年1月11・18日号