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>>1の続き
特に警戒すべきは直下型地震を起こす伊勢原断層だ=図。伊勢原断層は、相模原市の西部から厚木市、
伊勢原市などを経て、平塚市北部に至る活断層。長さ約21キロで、ほぼ南北方向に延びている。
政府の地震調査研究推進本部(地震本部)は、伊勢原断層がM7・0の地震を起こした場合の予測を立てている。
これによると、震源に最も近い伊勢原市、厚木市で震度7。相模原市、平塚市の一部で震度6強の激しい揺れ、
横浜市や都心部など首都圏の広い範囲で震度5強-5弱の強い揺れに見舞われる。
神奈川県では伊勢原断層について、「次の活動まで千数百年以上の時間がある」と評価。
地域防災計画に伊勢原断層での地震をもとにした被害想定は盛り込んでいない。
ただ、似たタイプとして県西部で発生するM7・5は想定している。人的被害は死者1500人、
重傷者9770人。全壊の建物11万7600棟で、経済的な被害は約14・1兆円に達する。
伊勢原断層の周辺には相模原市(71万人)、平塚市(26万人)、厚木市(22万人)と
人口の多い自治体が分布するだけに、被害は県の想定より大きくなるとみられる。
「伊勢原断層を震源とする地震が必ず起きるかどうかは分からない。ただ、東日本大震災の影響を受け、
首都圏直下のどこかで大きな地震が発生する危険性は高まっている」と寒川氏。
9世紀の大震災では発生10年以内に神奈川直下の大地震が起こったが、今回はどうなるのか。
■さんがわ・あきら 独立行政法人「産業技術総合研究所」招聘研究員。1947年、香川県生まれ。
地震考古学の第一人者として知られる。東北大大学院修了。理学博士。京都大防災研究所客員教授などを歴任した。
『地震の日本史 増補版』(中公新書)、『秀吉を襲った大地震』(平凡社新書)など著書多数。
(おわり)