12/01/04 10:12:41.94 0
医療用の画像診断に用いられる放射線は、患者に対し内部または外部の放射線源から照射することで、
1回当たり5~10mSvの被曝量である。日本政府が最近定めた[5]放射能セシウムの基準値まで汚染された肉を食べて、
この放射線量と同じ量だけ被曝するには、およそ4ヶ月の間に1トンの肉を食べなくてはならないのだ。
この規制は不合理だ。福島における避難方針のよりどころとなった基準同様、これは ALARA を由来としている。
その方針は1年に2回全身の CT スキャンを受けたのと同量のレベルを基準としている。放射線治療中の患者は、
悪性の腫瘍をなくすために、10~20cm四方の組織や臓器に「1000回」、またはそれ以上の CT スキャンを受けるのと同量の被曝をしている[4、6]。
そのような治療において放射線を浴びた組織および臓器は、通常機能を失うことはないし、
このような放射線治療に感謝する友人や親類を持つ人がほとんどだろう。この事実から考えても、
この基準以下の放射線は無害であると確実に言えるだろう。
チェルノブイリでは、同様の食物および避難方針が、社会的および心理的に深刻なストレスをもたらし、
放射線そのものよりも広範囲な健康被害をもたらしてしまった[1、4]。この不幸な過ちが、福島でも繰り返されている。
厳然な統計はまだ入手できないものの、最近福島を訪れた際、私は地元自治体の首長や医師、教師などから、
放射線に対する恐怖や現在の政策が、絶望を生み、ビジネスを崩壊させ、自殺の原因となり、
またコミュニティを崩壊させ、高齢者の間に生きる目標を失わせているかということの、説明を受けた。
現在の厳しい放射線の「安全」基準は、科学的な視点からは支持することができないものだ。
これは一般市民の漠然とした懸念に応えて生まれたものだが、これを、著しい健康に対する影響なく、
おそらく1000倍程度まで緩和しても問題はないであろう[4]。(抜粋)
ウェイド・アリソン オックスフォード大学名誉教授 (専攻は核物理学、放射線医学)
脚注のリンク
[1] URLリンク(www.iaea.org)
[2] URLリンク(www.icrp.org)
[4] URLリンク(www.radiationandreason.com)
[5] URLリンク(rcr.ac.uk)