12/01/04 10:17:12.43 UXzFRLoH0
米国の貧困問題について、驚くべき数々の実例を紹介しながら、その実態を焙り出した話題の書。
米国の医療制度の悲惨さにも驚いたが
さらに深刻なのは貧困層の人々が戦争ビジネスの食いものにされているという現実。
そして、OECD加盟国の中で相対的貧困率が米国に次いで二番目に高い我が国の事を思うと
決して対岸の火事と言える状況ではない。
格差問題、貧困問題について考える上で必読の一冊。
新自由主義というヤツが、アメリカ国民を食い尽くしている様が描かれているんだが
特に、医療制度だ。
アメリカの医療制度がオカシイという話はこのところずいぶん話題に上るんだが
貧乏人向けのメディケイドとともに、高齢者用にメディケアというのがあるわけだ。
これは公的医療保険で、社会保障税を10年以上払うと、受給資格を得られる。こ
の受給者は、毎年100ドルを払うと医療費が20パーセント負担になり、60日までの入院は一律800ドルを払えば良い。
ところが、何せ新自由主義なので、その医療の質が悪い。で、
この制度のもう一つの問題として、医師や病院側がこの「メディケア」患者を受け入れないことがある。