12/01/02 23:59:20.53 QeV4PPKhO
>>749
『マネジメント』とは真逆。自覚がないかもしれないが、そういう《無自覚な悪意》が、日本を全体主義にしてしまう
★ドラッカーの「マネジメント」は、国家や組織を全体主義にしないための本。人類の悲劇を繰り返さないためのマニュアル
逆に言えば、「ドラッカーのマネジメント」と逆の事をしていれば、その組織は全体主義に進み、周りを悲劇に巻き込みながら衰退する。
▽『経済人の終わり』…1939年、ドラッカーが初めて書いた本。内容は「全体主義」について書かれている
▽全体主義とは…「個人は全て全体のためにある」とする考え方。有名な例が、第二次世界大戦前のドイツに生まれたナチズム
実は、ドラッカーが初めて発表したのは、この全体主義に関する本。
ドラッカーは、学生時代からナチスが勃興していくドイツを見て、アメリカに亡命し、ナチス政権がまだこれから行くぞという時に書かれたのが、「経済人の終わり」。
『政治・経済と権力の関係が、全体主義に向かう過程・プロセス』を書いている。
『第二次世界大戦が始まる前に』、この本の中で、ドラッカーは「全体主義がどうなっていくか」を見事に言い当てた。
ナチスは絶対に危険だ。国家をも揺るがすことをやっている。
ところが、ナチスドイツだけを見ていると、国家が隆盛しているように見えてしまう。
では、なぜ、そんな人が経済の指南書である「マネジメント」を書いたのか?
「第二次世界大戦後の世界が、ナチスドイツのような全体主義の国家にならない、国家すなわち組織にしないために、
『それぞれの人々が何をしなければいけないのか?』」について書いたのが、「マネジメント」。
ドラッカーがマネジメントで一番言いたかった大事なフレーズは、「それぞれの責任」=「全員がマネージャー」。
個人が責任を持って目の前の物事に対処すれば、全体主義にはならない。
マネジメントは、「どうやって会社が儲けたのか」ではなく「どういう組織が成功したのか」を分析したもの。だから、会社に限らず色んな組織に応用できる。
『ドラッカーは経営者や企業の責任を強く訴えており、「ちょっと厳しいな」と思うかもしれないが、その根底には全体主義への危機感があるからだ』。