12/01/02 23:55:24.90 QeV4PPKhO
>>725
■全体主義は、一切の信条を否定し、信じた者をバカ(裸の王様と同じ)にする。
なかでも、「権力には正当性が必要であること。国民の福祉こそが、権力の正当性を担保する」という考え方を、全体主義はバカにする。
「アンパンマン」(自分の顔を与えて、ひもじい人を助けること)をバカにしているバイキンマンと同じで、「かびるんるん」がどんどん増殖する。
全体主義に陥っている人は、かびるんるんと同じ。
従来の生ぬるさを否定するのは、キモチいい。しかし、それは、既存の価値を否定するだけの「やけっぱち」状態。
「パンの値段を値下げするのではない。値上げするのでもない。ナチの決める値段にするのだ」。
ナチスのめちゃくちゃな演説に、なぜか気持ちがスッキリする。
知らぬうちに無責任な言説を受け入れ、自らの知的誠実さを失っていく。
ネトウヨや反韓主義は、日本は世界有数の経済大国という自負に似つかわしくない振る舞い。現実に絶望しているから、そんな「やけっぱち」をしてしまう。
■現実の絶望の解消「弱者救済」をしなかったから、絶望の闇へ
近代は、「経済的満足だけが社会的に重要であり、意味がある」(ドラッカー「経済人の終わり」P48)とする「経済人」として扱ってきた。
その底にあるのは、人間の本質を「自由と平等と」に見る考え方である。
しかし、「経済人」の考え方は誤っており、そのほころびを全体主義は突いている。
全体主義は、完全自由主義が行き着いた、拡大至上主義的・資本主義経済や民主主義への「大衆の絶望」であり、共産主義に続く「反体制の権化」である。
行き過ぎるとどうなるか。「弱者救済」の大切さを教えてくれる。