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★科学鑑定、専門的に…「スプリング8」捜査組織
ごく微量の物質を分析できる大型放射光施設「SPring―8(スプリング8)」
(兵庫県佐用町)で、犯罪捜査の科学鑑定を専門に行う組織が設立された。
従来の1000倍の精度を誇る新しい分析技術に、警察OBら捜査のプロのノウハウ
を生かすのが狙いだ。
組織は、和歌山・毒物カレー事件で鑑定人を務めた元兵庫県警科学捜査研究所長の
二宮利男さん(69)や元警察庁刑事局長、元大阪府警科捜研所長ら4人。「ナノ・
フォレンシック・サイエンス(法科学)グループ」の名称で今後、増員する。
事件現場に残された微物を鑑定し、どう活用すれば容疑者特定や犯罪の立証に有効か
などをアドバイスする。合成麻薬MDMAや覚醒剤中の不純物の分析結果などもデータ
ベース化し、他の事件解決に役立てる。
1997年に建設されたスプリング8は、電子を光速近くまで加速して発生させる放
射光によって1ピコ・グラム(ピコは1兆分の1)以下の物質も分析できる。98年の
毒物カレー事件では、被告宅とカレー鍋から採取された亜ヒ酸を「同一」と鑑定し証拠
採用された。以降、本格的に科学捜査で利用され、これまで計42件の捜査で活用され
ている。
2011年には、1フェムト・グラム(フェムトは1000兆分の1)単位の成分分
析ができる装置も開発。指紋の溝に残る物質も鑑定できるようになり、犯人が犯行前に
何に触ったのかわかるという。
(2012年1月2日13時47分 読売新聞)
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