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昨年の暮れ、押し詰まって飛び込んできた金正日死亡の報をきっかけに改めて北朝鮮という
独裁国家の歪さを再認識した人は多いのではないか。
連日流れてくる北朝鮮のテレビメディアの仰々しさ、物々しさといったら、
鬱陶しいことこのうえない。金日成、金正日ときて正恩氏。これで三代世襲だ。
これではもはや王朝である。
国民が満足に食糧にありつけるだけの国力はないのに、瀬戸際外交で周辺国を翻弄する。
そのために核だけは手放さない。軍事が何ごとにも優先し、言論統制、思想統制が敷かれ、
独裁者に刃向かう政治勢力もない。
しかし、こういう体制が29歳の三代目と集団指導体制でどこまで維持できるのだろう。
朝鮮総連内部にだって正恩氏の指導者就任に複雑な思いが渦巻いているそうで、
封建社会同様の3代世襲には違和感を感じる人が少なくないという。そりゃそうだろう。
総連は正恩氏登場後も沈黙を守っていた。「金正恩大将の領導に服従しよう」と
支持を打ち出したのは昨年夏だったというから、総連自身が違和感を持っていたことになろう。
気をつけなければならないのは1994年、金日成死亡のさいの失敗を
私たちが繰り返さないことである。北朝鮮に国際社会は変化を期待したが、
金正日氏の下でより過酷な独裁体制が敷かれた。
北朝鮮は崩壊もしなかったし、変化もせず、もっと酷くなったのである。
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