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野田佳彦首相は2012年、消費増税を含む社会保障と税の一体改革の決着をめざす。
消費税率を3%から5%に引き上げる税制改正法が成立した1994年以来、18年ぶりの挑戦になる。
民主党内の反対勢力をおさめながら野党の自民、公明両党をどのように取り込んで法案成立を実現するのか。
「消費税政局」の行方を展望する。
「モハメド・アリはジョージ・フォアマンとの戦いで、守りに守って相手の体力を消耗させて、
最後にラッシュをかけて8ラウンドにノックアウトで逆転するんだ」。
格闘技好きの首相は年末から周囲にこんな例え話をするようになった。
74年10月、アフリカのザイール(現コンゴ)の首都キンシャサで開いたボクシング世界ヘビー級王座タイトル戦。
圧倒的不利との下馬評を覆し、アリは王座に返り咲いた。政治的にも経済的にも厳しい条件の下で
消費増税に進む首相は「キンシャサの奇跡」といわれる一戦のアリに自らを重ね合わせる。
「これからだな」。一体改革の政府素案が決まった12月30日、首相は首相公邸を訪れた関係閣僚に
険しい表情でこう語った。「政治家の集大成」「君子豹変(ひょうへん)す」。公の場でも消費増税に絡む首相の言葉は前のめりになった。
震災復興を大義名分に掲げておけば「安全運転」と「低姿勢」でやり過ごせる時はもう終わった。
首相側近は「ラッシュの時が近づいていると感じているのだろう」と語る。
「私が首相になっても支持率はすぐには上がらない。解散はしません」。
首相は昨年9月、衆院解散はしないと約束して民主党代表に就いた。発足当初の支持率は首相の予想を裏切り67%に達したが、
4カ月近くで36%まで落ち込んだ。いまや迷わず解散に打って出る数字とはいえなくなった。
にもかかわらず12年の衆院解散・総選挙の予感が与野党議員に広がる。
「消費増税関連法案の通常国会での成立に首相が固執するなら話し合い解散しかない」
「成立しなかったら国民に信を問うというのが首相の美学のようだ」。首相が強気な発言をちらつかせるたび、こんな見方が飛び交う。
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