11/12/28 02:10:02.96 DFiHwXCk0
>>1
どこからどう見ても、邪魔してたのは東電の武黒フェローだろ。
中間報告 p168-169
URLリンク(icanps.go.jp)
吉田所長は、武黒フェローからかかってきた電話に出ると、武黒フェローか
ら、海水注入に関する前記aからcに記載した事項について問われたが、その
際、武黒フェローに対し、「もう海水の注入を開始している。」旨回答した。
そこで、武黒フェローは、吉田所長に対し、「今官邸で検討中だから、海水
注入を待ってほしい。」旨、強く要請し、既に注水していた点については、海
水がきちんと原子炉内に入るか否かを試すための試験注水であったと位置付
けることにした。もっとも、前記議論再開後、菅総理がすぐに海水注入を了解
したため、武黒フェローは、菅総理に対し既に海水を試験的に注水したなどと
説明する機会を失った。
5 他方、吉田所長は、武黒フェローからの電話の後、いつ再開可能かも分から
ないのに海水注入を中断すれば、原子炉の状態が悪化の一途をたどるだけだと
考え、本店対策本部やオフサイトセンターの武藤副社長らに対し、テレビ会議
システムを通じて相談した。本店対策本部やオフサイトセンターの武藤副社長
らは、いずれも、官邸で結論が出ていない以上、菅総理の了解も得ずに海水注
入を継続するのは困難であり、一旦中断もやむを得ないという意見であった。
しかし、吉田所長は、1 号機原子炉への海水注入を中断することの危険性を
懸念し、この上は自己の責任において海水注入を継続しようと判断し、注水作
業の担当責任者を呼んで、テレビ会議システムのマイクで集音されたり、周囲
に聞こえたりしないような小声で、「これから海水注入中断を指示するが、絶
対に注水をやめるな。」などと指示した。その後、吉田所長は、緊急時対策室
全体に響き渡る声で、海水注入中断の指示をした。
その結果、1 号機原子炉への海水注入はそのまま継続されたものの、その事
実を認識している者は、吉田所長及び注水作業の責任者ら僅かであり、本店対
策本部やオフサイトセンターの者はもちろんのこと、発電所対策本部にいた者
の大半も、海水注入を中断したものと誤信した。