11/12/27 10:49:12.01 0
・注目の大阪ダブル選挙の投票が行われた。市長選、府知事選とも、橋下氏率いる「維新の会」圧勝であった。
ただし、圧勝したとはいえ、橋下氏が獲得したのは有権者の6割にすぎない。同様に、府知事選挙での松井候補の
得票率は41%で、過半数にも達していない。
投票率は、市長選挙、府知事選挙とも前回を大きく上回った。これまで選挙に行かなかった人々が
大挙して投票所に押し寄せ、そのかなりの部分が維新の会の候補者に投票したことを示している。
おそらくその多くは、普段は政治に興味や関心がなかった若者や主婦層(いわゆる「B層」)など
無党派層だったと思われる。
「ワイドショー型」の選挙戦も話題になった。それを演出し、選挙統括本部長として仕切ったのが、
お笑いコンビ「爆笑問題」などが所属する「タイタン」のマネージャーだったという。つまり、有権者の
不満をかき集めるだけの主体的な要素も大きかったのであり、それを生かすだけの工夫や工作が
あったということになる。「オモロイ」ことを好む大阪の人々を惹き付け、閉塞感の打破や再生への
幻想を抱かせるような仕掛けが随所に凝らされていたという点も見逃せない。
また、今回とくに目立ったのは橋下氏の出自や親戚の過去について書き立てた『週刊新潮』と
『週刊文春』という二大週刊誌のバッシング報道だった。これは橋下候補に対する「B層」の
関心を高めただけでなく、「橋下たたき」に対する反発と橋下候補への同情を生み出したように
思われる。どこかからのリークによるネガティブキャンぺーンの一種だったのかもしれないが
完全に裏目に出たと言える。
既存の政党の対応の問題もあった。「橋下独裁」に真正面から対決しようとしたのは共産党
だけしかなかったからだ。共産党は市長選への推薦候補の立候補をとりやめ、予定していた
中央委員会総会を延期するなど、「ハシズム」阻止のために全力を挙げた。このような対応は
極めて異例であり、高く評価できる。
しかし、その他の政党は腰が引けていたり様子見を決め込んだり、とても「対決」などとは
言えるものではなかった。(>>2-10につづく)
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